WineMine

日本各地のワイナリーを巡りながら、ワインを勉強しています。将来は自身でもワイナリーを設立したい。ワイナリー巡りやテイスティング、ワインの知識その他色々紹介していきます!

書評⑵「プリズム」百田尚樹(ネタバレ)

「カエルの王国」を読んで以来、好きな作家さんとして挙げている百田さん。

百田さんの作品の中でも、異色?かもしれない、ピュアピュアな恋愛小説です。

 

プリズム (幻冬舎文庫)

プリズム (幻冬舎文庫)

 

 

多重人格障害の男性と、あんまり好きでもない旦那と暮らしている妻の恋物語です。

うん、、まあ、不倫なんですけどね。

 

不倫関係でどんどん話と恋愛関係が進んでいくって言うのはあんまり気にくわないんですが、 恋する人たちの心理描写が巧みで引き込まれ、最後まで一気読みしてしいました。

 

ただ、私は主人公の聡子の気持ちが全然・・・本当に全然、わかりません。。

大体、なんでそんなに好きでもない夫と夫婦でいて、浮気を許して、しかも夫婦生活を拒んでいるのでしょうか。それで離婚せず、代わりに自分も浮気?

 

白黒ハッキリしたい私にとったら、本当に理解できないです。。

読んで行く限り、女友達もいないようですし、私もあまり友達にはなれそうにないと思います。たとえ美人でも。

 

まあ聡子のことはあまり好きじゃないんですが、広志のことは愛着が湧きました。

 

気になるのは、物語が終わった後、広志はどうなるのだろう?と言うところです。筆者の狙いでもあるのかもしれませんが、モヤモヤします笑

 

 

専門学校に行く、と言っていた広志は何を勉強して行くのでしょうか。

宮本は画家で、絵が達者と言うこともあり、美術系へと進むのかもしれません。

あるいは、精神病で深く苦しんでいたこともあり、カウンセラー等の資格取得に向けて勉強して行くのでしょうか。

もともと関心のあったと言う物理ですが、専門学校では勉強することは難しいかもしれません。就職に直結もしなそうですしね。。

 

個人的には、広志には心理系の専門学校に進み、その後大学・院へと進学。多重人格障害について研究してほしいと思っています。

ただ、自分の障害と真っ向から向き合うことになり・・・それは広志にとってはしんどいし、難しいことのような気がします。

 

広志には、関心のあることを勉強し、余生は素敵な人と出会い(聡子じゃなくてもいい人絶対いるよ!)生きていってほしいと思います。